夕方辺りから気になりだしてしまう、肌のテカリ。仕事の終わり際になり、自分の肌がテカっていると気付きますが、もう帰るからと放置している人も多いのではないでしょうか?
しかし今は仕事の終わり際かもしれませんが、悪化するごとにどんどんテカりはじめが早くなり症状もひどくなっていき、不潔な印象を与えてしまうかもしれません。
テカリ自体は普段の生活やスキンケア方法を改めることですぐに改善できる、比較的軽度な肌トラブルです。テカリを抑えるために始めたことが、結果的に他の肌トラブルを防ぐことにもつながります。
今回はテカリの原因から解決策、スキンケア用品の選び方まで詳しく解説していきます。
- テカリが目立つ人はこう見られている!見た目でのデメリット
- 女性とは違う。男性ならではのテカリの特徴
- テカリが起きてしまう大きな2つの原因
- 男性肌のテカリの治し方
- 二度とテカリで悩まない。男性肌ならではのケア・予防対策
- テカリがひどくなるNG行動を事前に知ろう
- テカリ対策の化粧品を選ぶ際に着目すべき3つのポイント
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肌がテカって不潔と思われたくない!清潔感があり爽やかな印象を与えたい男性のための、具体的な肌のテカリ対策
テカリが目立つ人はこう見られている!見た目でのデメリット
皮脂の分泌が盛んな男性の肌。朝家を出るときはさっぱりしているのに、お昼をすぎるとテカりはじめる額や鼻に悩まされていませんか?
テカリは自分自身も不快ですが、周りにも少なからずよくない印象を与えるようです。
【テカリ肌がもたらすデメリット①】清潔感がない!
過剰な皮脂分泌によるテカリ。見方を変えると、「脂ぎっている」ともとらえられます。脂ぎっている男性は、清潔感に欠けてしまいマイナスイメージ。特に女性からは「触りたくない」などの辛辣な意見も。
テカリが与える影響は、予想以上に大きいようです。
【テカリ肌がもたらすデメリット②】汗臭そう、暑苦しい
顔の皮脂分泌が原因で臭いがする、という事実はあまり聞きませんが、どうしてもイメージでそう思われてしまうようです。こんなネガティブイメージを与えてしまうなんて、ショックですよね。
俺は臭くもないし、そんなに暑苦しい人間でもない、事実無根だ!と叫んでも、顔のテカリがそれを虚しく響かせるばかりです・・・。
女性とは違う。男性ならではのテカリの2つの特徴
男性は女性と比べると、約3倍という圧倒的に多い量の皮脂を分泌しています。そんな男性特有のテカリについて徹底解説します!
【男性特有のテカリ肌の特徴①】スキンケア習慣のない人は、皮脂分泌に悩まされる傾向がある
女性と比べると、まだまだ洗顔以外のスキンケアを習慣化できている人は少ないのではないでしょうか。スキンケア習慣のある男性は、スキンケアをしていない男性と比較すると皮脂の分泌量が抑えられているデータがあります。(※ポーラオルビス社調べ)
まずは正しいスキンケアを習慣化して肌の環境を整えてあげるが、テカリ解消の第一歩です。
【男性特有のテカリ肌の特徴②】洗顔後4時間以降から皮脂分泌が増加する
昼過ぎになるとテカリが気になってきた、ということはありませんか?洗顔した後はすっきりしている肌も、洗顔してから4時間以降に急激に皮脂が分泌されます。
テカリが気になるからといってあぶらとり紙を頻繁に使うと、肌に必要な皮脂膜までとってしまうので、軽くティッシュオフなどをして脂を抑えましょう。
テカリが起きてしまう大きな3つの原因
皮脂分泌は男性ホルモンによって促進されます。ホルモンバランスの影響によって男性の肌はテカリやすいという特性があるのですが、それ以外にもテカリが起きてしまう原因は何でしょうか。
【男性特有のテカリ肌の原因①】皮脂を落としすぎることが、テカリの原因に
よく見られるテカリの原因は、間違えたスキンケアによって、皮脂を取りすぎてしまうこと。皮脂は外的刺激から守る役割をする、肌にとってとても大切な存在です。
テカリが気になるからといって皮脂を徹底的に落としてしまうと、肌はなくなってしまった皮脂を補おうと働きます。こうしてまた皮脂が分泌されて、肌のテカリがより目立つようになってしまうのです。
【男性特有のテカリ肌原因②】食生活にも肌をテカらせる原因が潜んでいる
何気なく口にしている食事で私たちの身体は作られています。食事によって皮脂分泌が促されているということもありますので、テカリに悩んでいるときには食べ物にも気を使ってください。
【テカリの原因となる食事①】高GI食品
血糖値が急上昇するとインスリンが分泌されます。インスリンは皮脂腺を刺激し、皮脂分泌を促すのでテカリを改善したいときには避けたほうがよいでしょう。
- じゃがいもを使った料理(ポテトチップス、フライドポテト、マッシュポテトなど)
- 砂糖が多く使われているお菓子類(ケーキ、ドーナッツ、菓子パンなど)
- 生成された穀物や、その加工食品(小麦粉、米、パン、麺類)
【テカリの原因となる食事②】糖質や脂質が多く含まれている食品
皮脂の主成分は中性脂肪なので、体内で中性脂肪に変わる糖質や脂質が含まれている食品は、皮脂の分泌を促進させると言われています。
- 動物性脂肪が含まれる食品(脂身の多い肉類、バター、生クリーム、チーズなど)
- 砂糖が多く使われている食品、お菓子類(ケーキ、ドーナッツ、菓子パンなど)
- アルコール
【テカリの原因となる食事③】ビタミンB群の吸収を阻害する食品
ビタミンB2をはじめとするビタミンB群は皮脂の分泌量をコントロールしています。積極的に体内に取り入れたい成分ですが、コーヒーや紅茶に含まれるカフェインはビタミンB群の吸収を防ぐ働きがあります。
過剰な皮脂分泌に悩んでいるときは、コーヒーをデカフェにするなど、意識するようにしましょう。
【男性特有のテカリ肌の原因③】睡眠不足やストレスは、ホルモンバランスを乱して皮脂の分泌を促す
睡眠不足やストレスは自律神経を乱し、交感神経を優位にします。交感神経は男性ホルモンの一種であるアンドロゲンを刺激し、皮脂の分泌を促進させます。
スキンケアをしっかり行っているのにテカってしまうという方は、睡眠不足やストレスが原因によるものかもしれません。
男性肌のテカリの治し方
目立つテカリを少しでも抑えるには、どのようにすればよいのでしょうか?まずはできることから取り組んでいきましょう。
【男性のためのテカリ肌の改善策①】正しいスキンケアを習慣化する
洗顔以外のスキンケア習慣のある男性は、ない男性と比べて皮脂分泌が抑えられているデータがあります。(※ポーラオルビス社調べ)
スキンケアをしているのにテカリが目立つという方は、今一度やり方を見直してみてください。まずは正しいスキンケアを習慣化することから始めましょう。
【テカリを抑える正しい方法①】洗顔
テカリが気になるからといって、皮脂を徹底的に洗い落とすことはNG。そうすると肌は足りない皮脂を補おうと分泌するようになります。必要のない皮脂だけ落とすことができる洗顔料を使いましょう。
【テカリを抑える正しい方法②】化粧水
角質層にうるおいが足りていないと、水分蒸散を防ごうと皮脂が分泌されるようになります。洗顔後にはたっぷりの化粧水で肌に水分を補いましょう。
【テカリを抑える正しい方法③】乳液
ベタつく、テカリの原因になると思って乳液を使わないと、化粧水はどんどん蒸散していきます。そうなるとせっかく補った化粧水も無意味に。肌のバリア機能を高めるためにも乳液を使う習慣をつけましょう。
テカリが気になる場合は、油分が少ない乳液やさっぱりとしたテクスチャーの乳液を選ぶとよいでしょう。
【男性のためのテカリ肌の改善策②】あぶらとり紙などで皮脂を取りすぎない
皮脂は肌を外部刺激から守る、大切な役割を担っています。あぶらとり紙のような皮脂の吸着性が高いアイテムでテカリを抑えると、肌に必要な皮脂膜まで奪われてしまい、それを補おうとさらに皮脂が分泌される結果になってしまいます。
テカリが気になる場合はティッシュで優しく押さえるようにして皮脂を取りましょう。
二度とテカリで悩まない。男性肌ならではのケア・予防対策
テカらない肌を手に入れるには、日頃のケアが大切です。テカリを予防して、清潔感のある肌を手に入れましょう!
【テカリ肌のケア・予防策①】洗顔で皮脂を取りすぎないこと
テカった肌はぬるつきが気になり、どうしてもしっかり洗顔をしたくなってしまうもの。でもその行為がテカリを助長させているのです。洗顔をするときは、下記のポイントに気を付けてください。
【ポイント①】肌にとっていらない皮脂だけを落としてくれる洗顔料を使う
テカリに悩まされる男性は多く、世間には皮脂をしっかり落とせる様々な洗顔料が販売されています。しかしそれだと肌に必要な皮脂まで落としてしまい、肌はさらに皮脂を分泌させてしまいます。
肌にとって必要な皮脂膜は落とさずに、いらない皮脂だけを落とせる洗顔料を選びましょう。
【ポイント②】ぬるま湯で洗うこと
温かいお湯で洗顔をすると、必要な皮脂まで落としてしまいかねません。しかもテカリを引き起こすだけでなく、肌が乾燥する原因にもなります。
人肌の温度よりも低めのぬるま湯で洗顔する習慣をつけることが、健康的で清潔な肌を保つポイントです。
【テカリ肌のケア・予防策②】十分な睡眠をとるようにする
睡眠不足はストレスとなり、交感神経を刺激して男性ホルモンを分泌させます。男性ホルモンは皮脂分泌を促進する作用があるので、テカリに直結してしまいます。それだけでなく肌のターンオーバー(新陳代謝)も乱れる原因となるので、十分な睡眠をとるように心がけましょう。
テカリがひどくなるNG行動を事前に知ろう
よかれと思ってやっていることが、実は症状を悪化させている原因だった・・・ということは、よく聞く話です。これ以上、肌をテカらせないためにも習慣を見直てみましょう。
【テカリ肌を促進するNG行動①】アルコールが多く配合されている化粧品に注意
アルコールは防腐剤などの目的で配合されている場合もあるので一概には言えませんが、アルコールのスーっとする使用感が感じられる化粧品は、皮脂の分泌を促している原因になっているかもしれません。
アルコールは揮発性の成分。肌の上に塗った瞬間から肌の熱と水分を奪いつつ蒸発していきます。水分を奪われた肌は、水分の蒸散を防ごうと皮脂を分泌するようになります。アルコールが配合されている化粧品は、よく考えてから使用することをお勧めします。
【テカリ肌を促進するNG行動②】肌を傷つける摩擦はテカりを引き起こす原因に
皮脂を落とすことに気をとられて、ゴシゴシ洗っていませんか?肌細胞はとてもデリケート。少しの摩擦でも簡単に傷がついてしまいます。傷ついた肌は外的刺激から守ろうと、皮脂を分泌するようになります。
たっぷりの泡でなでるように洗顔する習慣をつけましょう。
テカリ対策の化粧品を選ぶ際に着目すべき2つのポイント
過剰な皮脂をコントロールするためには、どのような化粧品を選べばいいのでしょうか?
【テカリ肌対策スキンケア用品のポイント①】テカリを抑えるにはビタミンC誘導体が効果的
ビタミンCには皮脂分泌を抑制する効果があります。積極的にスキンケアに取り入れたい成分ですが、ビタミンCはとても不安定な成分。そのままの状態だと酸化してしまったり、壊れてしまい効果を発揮できません。
そこで肌に浸透しやすくしたビタミンC誘導体が配合されている化粧品を選びましょう。過剰な皮脂を抑制するだけでなく、健康的な肌を保つ効果が見込めます。
【テカリ肌対策スキンケア用品のポイント②】油分は少しでいい、でもナシはNG
皮脂が多く分泌されるからといって、油分のある化粧品を避けていませんか?皮脂をはじめとする油分は、肌を外部刺激から守り、乾燥を防ぐ効果があります。特に洗顔後は皮脂が少なくなっている状態。肌を守るためにも油分のある乳液などの化粧品は使うようにしてください。
ただ、これから皮脂はまた分泌されていくので、少量を薄くのばすように調整して使うとよいでしょう。
まとめ
肌のテカリを防ぐこと自体は普段の生活にちょっと気を配るだけで改善することができます。意識と行動を少し変えるだけでテカリに悩むことはなくなります。
簡単に今日からできることをまとめてみました。
- 洗顔するさいに力を入れ過ぎない。優しく洗う
- ビタミンC誘導体や微量の油分といった、テカリを抑える成分を配合したスキンケア用品を取り入れる
- テカリが気になり始めたら、食生活を見直してみる
今回網羅的にテカリ肌に関する内容を知ることができたと思います。正しい知識をもとに正しい対処法でスキンケアに取り組むことで、清潔感があり爽やかな印象を与える肌を手に入れることができます。
今日からできる内容も多かったはずです。ぜひ早めのスキンケアに取り組んで行きましょう。
▼早く改善法を知りたいという方向けの、おススメの関連記事▼
肌がテカって不潔と思われたくない!清潔感があり爽やかな印象を与えたい男性のための、具体的な肌のテカリ対策