「改めてまじまじと見るとシワが目立つようになってきたな。」
年齢とともに木の年輪のように、顔には大きなシワ小さなシワができてきます。シワは大人の勲章といいます。たしかにそうかもしれませんが、シワは顔の印象を左右する大きな要素になります。実際にできると、少なからずショックなことも事実。
今回は良くも悪くも印象に残ってしまうシワについて深く取り上げていきます。
- シワができてしまう大きな3つの原因
- 男性の肌のシワを取る3つの方法
- シワ対策にはスキンケア用品がおススメな理由
- 男性のシワ対策スキンケア用品を選ぶ際に着目すべきポイント
シワができてしまう大きな3つの原因
一言でシワと言っても、できる原因は色々あります。まずはシワができてしまう原因について、詳しくみてみましょう。
1.紫外線による肌ダメージ
紫外線が肌に及ぼす影響は、メラニン色素を生成するだけではありません。強い紫外線は肌のバリア機能を破壊してしまうのです。
肌のバリア機能が破壊されることによって、紫外線が真皮まで届いてしまうようになります。紫外線によって真皮を構成するコラーゲンやエラスチンの質が低下してしまうと、肌の弾力が減少し、シワにつながります。
また肌のバリア機能が破壊されることによって、肌は乾燥し、ターンオーバーも乱れてしまうので、よりシワができやすい環境になっていると言えるでしょう。
2.気温や湿度の低下による影響
秋から冬にかけて、気温が低下すると皮脂の分泌量が減ります。そんな中で暖房の効いている乾燥した部屋で長時間過ごすと、肌の水分量はどんどん低下していきます。
さらに外では冷たい空気に肌は晒されます。これによって血液の循環が悪くなり、肌の機能そのものが鈍っているので、シワやたるみができやすくなっています。
年齢による乾燥・弾力低下
歳を重ねることによって皮脂の分泌が減り、水分保持力も低下するため、肌は乾燥する傾向にあります。また肌の弾力やうるおいを保つコラーゲンやヒアルロン酸も減少するので、シワができやすくなります。
乾燥が原因のシワは、ふたつの種類があります。
■表皮性のシワ
角質層の水分量が低下して、肌が乾燥することによって起こります。目じりや口元にある細かいシワは、このタイプであることが多いです。
浅いシワではありますが、そのまま放置していると深いシワになりますので、要注意です。気温や湿度の低下によるシワは表皮性のシワのことが多いです。
■真皮性のシワ
肌を支える土台のような役割の真皮。真皮はコラーゲンやエラスチンなど、肌のハリやうるおいを保つ成分で構成されています。このコラーゲンやエラスチンが不足したことによってできるシワが真皮性のシワです。
紫外線ダメージによるシワも、真皮性のシワになります。
男性の肌のシワを取る3つの方法
できてしまった、肌のシワ。なかった頃に戻りたい・・・。そう思ったとき、どのような方法があるのでしょうか?いくつかご紹介いたします。
1.美容注射でシワを取る
肌に深く刻まれてしまったシワでも、大丈夫。シワ部分に薬剤を注射して、ハリのある肌を手に入れる方法です。シワによって適した薬剤があるので、治療を受ける際には気をつけましょう。
■ボトックス注射
ボトックスは筋肉を一定期間麻痺をさせることができます。この特性を活かして、表情の癖でついてしまった額や眉間、目尻にある表情ジワを改善することができます。
■ヒアルロン酸注射
肌内部でヒアルロン酸は、ハリやうるおいを保っています。元々体内にあるヒアルロン酸を注射することで体内のヒアルロン酸と融合し、肌に膨らみをもたせ、シワの溝をなくすという方法です。ほうれい線などの深く刻まれたシワにも効果的です。
■コラーゲン注射
シワが気になる部分にコラーゲンを注射して、へこんだ部分を埋めて目立たせなくします。粘度が低く柔らかい性質のコラーゲンは皮膚が薄い部分にも使用できます。表情ジワなどの浅いシワの改善にお勧めです。
■PRP療法
自分の血液から作った、高濃度の血小板を含む血漿を肌に注射します。コラーゲンやエラスチンなどの細胞組織を再生する力があります。シワを改善する最先端の美容治療法です。表情ジワ、乾燥ジワにも効果を見込めると言われています。
どれも即効性があり効果的ですが、一定期間だけの効果で永続的なものではありません。根本からの改善にはならないことを理解しておきましょう。
2.レーザー治療でシワを取る
肌深部まで届くという特性を活かし、肌そのものの働きに作用できるということが、レーザー治療のメリットです。美容治療で多く使われるレーザー治療にはいくつか種類があります。
■コラーゲンなどの弾力成分の合成を促進させる効果
コラーゲンは肌の弾力を保つ重要な成分。肌深部にレーザーで微弱な刺激を与えることによって、加齢によって減少するコラーゲンの合成を促します。そうすることによって、小ジワを解消します。
■肌の生まれ変わりを促し、若々しい肌を保つ
ターンオーバーの周期が乱れている肌環境だと、古い角質にうすい溝ができ、シワになっている場合もあります。ターンオーバーを促して、小ジワを改善に導きます。
■熱で肌を引き締め、小ジワを取り肌そのものの働きを高める
肌の奥、真皮層まで届くレーザーを照射し熱エネルギーを与えることで、肌をそのものの働きを活性化させます。そうすることによって肌内部からハリがでて、小ジワが改善されます。
このようにレーザー治療は、肌そのものの機能を高めシワを改善していくものが多いです。しかし1回では効果は実感しにくく、さらに改善が見込めるのも小ジワのみとなります。
3.超音波を照射してシワを取る
近頃、美容皮膚科で取り扱いが多いのは高密度焦点式超音波を使ったシワ取り技術です。外科治療にも使われる技術で、シワを引き起こす筋肉層にまでしっかりアプローチができます。
気になる部分に高い熱エネルギーを当てて、肌の再生能力を活かしてコラーゲンの合成を促します。ピンポイントで当てることができるので他の肌の部分が傷むことはありません。
ただ得られた効果は一時的なものであり、一定期間をすぎると元に戻ってしまいます。また人によっては術後に腫れや赤みが生じることがあるので、施術を検討している場合はよく考えましょう。
シワ対策にはスキンケア用品がおススメな理由
できてしまったシワは、スキンケア用品だけで改善をすることは難しいです。それでもシワ対策にはスキンケア用品をおススメするには、このような理由があります。
施術不要!だから腫れや内出血などリスクがない
シワを取るには、美容皮膚科での施術が効果的と紹介してきました。注射やレーザー治療、超音波照射は、どれも術後のダウンタイム(施術してから回復するまでの期間)が少なく、安全性も実証されているものが多いですが、だからといって100%保証されているわけではありません。施術を行うときは、少なからず腫れや内出血のリスクを伴います。
スキンケア用品も、すべての肌質の方に効果を保証することはできませんが、腫れや内出血で肌を痛めてしまうことはありません。シワを改善したいからといって肌を痛めてしまっては、元も子もありません。
スキンケアができるシワ対策は、あくまでも予防でしかありません。しかし日頃から正しいスキンケアを意識して行えば、その努力は塵も積もって未来の肌を約束してくれることでしょう。
通院しなくていいので経済的
ご紹介した通り、美容皮膚科などではシワを取る様々な方法があります。しかしどれも効果は一時的なものです。効果がなくなってしまったら、また施術を受けに行かなければなりません。中には何回か通院をして、ようやく効果が実感できるものもあります。そうなると通院する時間とコストばかりがかかってしまい、根本からの解決にはなりません。
このようにシワ悩みが深刻にならないようにするためには、スキンケア用品を上手に使って予防をしましょう。シワができてしまう大きな原因は「紫外線」「温度、湿度の低下」「乾燥」です。
■紫外線対策をして、シワを予防する
日焼け止めを日頃から使う習慣をつけましょう。紫外線は一年中降り注いでいるので、毎日使うことがポイントです。
また男性は皮脂分泌が多いので、皮脂でも崩れない日焼け止めを使いましょう。紫外線対策化粧品を選ぶさいには以下のポイントに着目しましょう。
- ・肌に優しいノンシリコン
- ・紫外線吸収剤不使用
- ・石油系界面活性剤不使用
のものがおススメです。
■温度、湿度の低下による肌機能の低下を防止して、シワを予防する
冬場は特に湯舟に入るようにしましょう。湯舟に入ることによって、血液の循環もよくなり、鈍ってしまった肌そのものの機能を目覚めさせることで、顔にシワが深く刻まれるのを予防します。
リラックス効果も得られ、寝つきもよくなるので疲れもとれやすくなります。
■乾燥対策をして、シワを予防する
シワ予防には乾燥対策が欠かせません。特に乾燥しがちな冬や日焼けをした後などは、とにかく保湿です。洗顔で肌にとって余計なものだけを落としたら、たっぷりの化粧水で潤しましょう。
もし乾燥が目立つときがあればフェイスマスクを使うこともおススメです。顔全体をシートで被うことができる、男性用のフェイスマスクを使いましょう。その後には乳液で補給した水分を逃さないように蓋をすることも、お忘れなく。
男性のシワ対策スキンケア用品を選ぶ際に着目すべきポイント
それではシワ対策におススメのスキンケア用品はどのようなものなのでしょうか?配合成分に着目して、自分に必要なものを選んでみましょう!
乾燥から肌を守る!小シワ対策に、まずはヒアルロン酸を
肌内部にも存在している成分、ヒアルロン酸。スキンケア用品に含まれている場合、高い保水力による保湿効果が得られます。化粧品に配合されている場合、肌の深部までは浸透しません。
しかし肌の表面に留まって、高い保湿力を発揮するだけでなく肌のバリア機能をサポートする効果もあります。肌が潤うことによって、乾燥が原因で起こる目元の小さなシワなら目立たなくする効果が期待できます。
コラーゲンも乾燥を防ぎ、肌の弾力を保つ
まず最初にコラーゲンが化粧品に配合されている場合、そのままコラーゲンとして肌に吸収されることはありません。あくまでも肌表面に留まり、乾燥から肌を守ります。コラーゲンの特性として、化粧水などの水分が蒸発したあとも、肌に高分子の膜を形成し、水分を保ちながら保湿することができます。
また低分子コラーゲンの場合は、角質層まで浸透する可能性があるので、肌内部での保湿効果も期待できます。
20歳以降から積極的に取り入れたい、セラミド
セラミドは肌の角質層で細胞と細胞の間を埋める細胞間脂質のひとつとして存在しています。細胞間脂質は、水分を蓄えて肌を保湿しています。このセラミドは20歳以降から徐々に減少して、乾燥やシワ・ハリ低下の原因となっています。
このセラミドは化粧品が浸透する角質層に存在しているので、配合されているスキンケア用品を積極的に取り入れましょう。その場合、できる限り分子が小さいものを選ぶことがポイントです。
まとめ
スキンケアはシワを治すのではなく予防するという役割が大きいです。もしあまりにも気になる、状態が深刻化しているという場合であれば、一度治療を行いシワを無くしましょう。その後スキンケアに取り組み、シワができるのを防いでいきましょう。
- シワができてしまう大きな3つの原因:
紫外線、気温や湿度の低下、加齢による乾燥や弾力低下
- 男性の肌のシワを取る3つの方法:
美容注射、レーザー治療、超音波照射
- シワ対策にはスキンケア用品がおススメな理由:
治療リスクなし、通院不要
- 男性のシワ対策スキンケア用品を選ぶ際に着目すべきポイント:
ヒアルロン酸、コラーゲン、セラミド配合
スキンケアを習慣化することができれば、シワが少なくなり実年齢より若く見られます。これから夏に向けて紫外線も強くなっていきます。ぜひ早めの対策を心掛けましょう。