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男性の肌トラブルの原因と解決・予防対策 ~男性肌特有のベタつき~

2018/04/27

「いつも夕方になると肌がベタつくな。まああと1時間で帰るからいいか...」

 

なんとなく額に手を当てたら、ベタっとした感触に自分でも驚いてしまった・・・という経験はありませんか?額や鼻のベタつきやテカりは見た目の印象もあまりよくありません。

 

肌のベタつきは他の肌トラブルと違い、1日でリセットされます。仕事をしていて午前中はなんともなかったのに、夕方にはべったり。だけど、あと少しで帰るからいいや、と放っておきがちです。

 

つまり裏を返せばしっかりと対策をすることで、1日スッキリと爽やかな印象で終わることもできるのです。見た目は最重要と置いている男性にとってベタつき対策は必須科目です。

 

この記事では原因から正しい対処方法や効果のあるスキンケア用品の選び方まで紹介していきますので、今後のベタつき改善や対策に役立ててみてください

 

以下の項目について紹介していきます。

 

  • 肌がベタつきやすくなる大きな3つの原因
  • 男性肌のベタつきの2つの解消法
  • ベタつき対策にはスキンケア用品がおススメな理由
  • 男性肌のベタつき対策スキンケア用品を選ぶ際に着目すべきポイント

 

肌がベタつきやすくなる大きな3つの原因

なぜ男性の肌はベタつきやすいのでしょうか?不快なベタつきの原因を把握して、清潔感溢れる肌を目指しましょう!

 

1.肌の水分不足によって、皮脂が過剰に分泌されてしまう


 

男性の肌はもともと皮脂分泌が活発ですが、更に皮脂を分泌させてしまう原因は、肌の乾燥です。ご存知の通り、健康的な肌を保つには肌にうるおいがあることが条件のひとつです。

 

肌のうるおいである水分は、角質層にある細胞間脂質(セラミドなど)とNMF(天然保湿因子)によって保持されています。そして角質層にある水分を蒸散させないために、皮脂膜が蓋の役割をして肌の水分量を保っています。

 

このバランスが崩れて肌の水分量が不足してしまうと、肌は水分の蒸散を防ごうとして皮脂をさらに分泌するようになります。意外かもしれませんが、肌のベタつきには肌内部が乾燥していることが原因のひとつになっているのです。

 

2.ホルモンバランスの乱れによって、皮脂がさらに分泌されてしまう


 

男性ホルモンは、皮脂の分泌を促すという特徴があります。だから男性の肌はもともと皮脂分泌が多い傾向にあるのですが、ホルモンバランスが乱れることによって、さらに多くの男性ホルモンが分泌されてしまうことがあります。

 

それでは何故男性ホルモンは増加してしまうのでしょうか?これには、コルチゾールという物質の影響が挙げられます。

 

コルチゾールとはストレスに対抗するホルモンで、ストレスに打ち勝つ体や精神状態をつくるために必要とされているホルモンです。このコルチゾールが過剰に分泌されると、男性ホルモンを強く刺激するためホルモンバランスを崩し、過剰な皮脂が分泌されてしまいます。

 

こうして不快な肌のベタつきが起こってしまいます。

 

3.皮脂分泌を増加させる食べ物には、要注意


 

食生活も皮脂分泌に影響を与えます。皮脂の成分は中性脂肪。中性脂肪になりやすい食品を多く摂取すると、それは皮脂分泌の増加につながります。

 

  • 砂糖が多い食品
  • 動物性脂肪の多い食品(脂肪分の多い肉、バター、生クリームなど)
  • アルコール

 

以上のような食べ物の摂りすぎには気を付けましょう。

男性肌のベタつきの2つの解消法

肌のベタつきは過剰な皮脂が原因です。これを抑えるためにはどのような方法があるのでしょうか。

 

1.フォトダイナミックセラピー(PDT)治療で皮脂を抑える


PDT治療は日本語で言うと「光線力学療法」という治療です。PDT治療の特徴として、照射前に天然のアミノ酸であるアミノレブリン酸(ALA)を服用します。

 

アミノレブリン酸は服用すると体内に吸収され、皮脂腺に送り込まれてポルフィリンという物質に変化します。ポルフィリンは光感受性物質なので、光線を一定時間照射することによって人為的に皮脂腺に炎症を起こします。炎症を起こした細胞は、再生することで本来持っていた機能を正常に回復していきます。皮脂分泌を抑えるのには、大変効果的な方法です。

 

ただ光線過敏症の方など、体質によっては施術が受けられないということ、保険適用外の治療なので高額な費用がかかってしまうことなどのデメリットがあります。

 

2.サプリメントで皮脂を抑える


近頃はサプリメントでも皮脂を抑える効果が期待されているものがあります。

 

■L-プロリン

L-プロリンはタンパク質を構成する必須アミノ酸の一種です。コラーゲンの生成を促す作用や肌を保湿する作用があるので、サプリメントで積極的に摂取することによって、肌にうるおいを持たせる効果が見込めます。

 

過剰な皮脂は肌の乾燥が根本にあるので、L-プロリンを摂取することによって皮脂が抑えられると期待されています。

■パントテン酸

パントテン酸は脂質のエネルギー代謝の中で使われる補酵素です。パントテン酸が体内で不足していると、脂質のエネルギー代謝がスムーズにいかず、エネルギーとして燃焼できなかった脂質が皮脂となり毛穴から排出されると言われています。積極的に摂取すると脂質のエネルギー代謝をサポートできるので、皮脂が毛穴から排出することもなくなります。

 

ただパントテン酸は抗ストレスビタミンと言われ、コルチゾールの合成を促す効果もあります。コルチゾールは男性ホルモンを刺激し、皮脂分泌を促進させるので摂取する場合は注意してください。

 

 

サプリメントでも皮脂の分泌を抑えることは期待できますが、

 

  • 全員に効果が保証されているものではないこと
  • 長期間摂取し続けなければならないこと
  • 摂取するのを止めたら効果は持続しないことなど

 

よく理解した上で取り組みましょう。
 

ベタつき対策にはスキンケア用品がおススメな理由

ベタつきが気になる方は、よく洗顔をされるのではないでしょうか。せっかく洗顔をしているのですから、正しいスキンケアを行ってベタつきから卒業しませんか?

 

毎日の習慣でケアでできるから、手間がかからず効率的

皮膚科で行う治療やサプリメントは、そのために行動を起こさないといけません。しかしスキンケアは毎日行う、習慣です。毎日の習慣を上手に活かして、効率よく肌のベタつきを解消しましょう!

 

■洗顔

 

皮脂を落とすことを意識しすぎて、洗浄力の高いものを毎日使うのはNG。これだと肌にとって必要な皮脂まで落としてしまいます。

 

肌にとって不要なものだけを落とすことができる、保湿力のある洗顔料を選びましょう。洗浄力の高いスクラブや刺激の強いメントールが配合されているものは、週に1,2回のスペシャルケアとして、スキンケアに取り入れましょう。

■保湿

 

肌のうるおいを保つことが、ベタつき解消の第一歩です。まずは化粧水をたっぷり使いましょう。肌のベタつきが気になる場合は、さっぱりしたタイプのものを選ぶとよいでしょう。

 

また化粧水はしっかり角質層へ浸透させなければ意味がありません。しっかりハンドプレスをして手のひらに肌がすいつくくらいの感触になったら、肌に乳液などで肌に蓋をしましょう。ベタつくからといって化粧水だけで終わらせてしまうと、肌は乾燥してしまうので注意してください。

 

ベタつく使用感が嫌だという場合は、ジェルのような軽いテクスチャーのものを使用するとよいでしょう。

 

万人ができるベタつき対策

PDT治療は特殊な光線を照射して行う治療法なので、光線過敏症の方は施術を受けることができません。同様に元から皮膚に疾患がある方も受けることができません。

 

サプリメントは自分の肌のベタつきの原因がわかっているのであれば効果が期待できますが、原因によっては効果が得られず、さらに症状が悪化してしまう場合もあるので注意が必要です。

 

その反面、スキンケアは使う化粧品を選べば全員ができる対策です。まずはスキンケアをしっかり行ってから、その他の治療を考えるということでも遅くはありません。ベタつきが改善されるように、正しいスキンケアを行うことを心がけましょう。

 

男性肌のベタつき対策のスキンケア用品を選ぶ際に着目すべきポイント

スキンケアでベタつき対策をするならば、是非とも取り入れたい成分をご紹介いたします。

 

ビタミンC誘導体には皮脂分泌を抑える効果がある


皮脂の分泌量に直結する嬉しい効果が期待できるのが、ビタミンC誘導体です。ビタミンC誘導体は不安定なビタミンCをより角質層に浸透しやすくした成分になります。

 

このビタミンC誘導体には過剰な皮脂をコントロールする働きがあるので、ベタつきにお悩みの方にはぴったりな成分です。また抗酸化作用もあるので、肌がベタつきがちな人の悩みに多い、ニキビへも効果があります。

 

化粧水や美容液を選ぶ際には、ビタミンC誘導体が配合されているかどうかチェックしてみましょう。
 

セラミド配合化粧品で水分量と皮脂量のバランスを保ち、ベタつき解消へ

 
 

過剰な皮脂は、肌内部が乾燥していることも原因のひとつ。肌の水分量が十分に保てていれば、ベタつきの症状は感じにくくなります。

 

角質層の水分は、細胞間脂質(セラミド)とNMF(天然保湿因子)によって保たれています。セラミドは20歳頃から徐々に減少していき、肌の水分保持量は低下していく傾向にあります。

 

ただセラミドは肌から角質層へ浸透できる可能性があり、化粧品で補えると言われています。そのためセラミドが配合されている化粧品を使用して、肌の水分量を増やしてあげるとよいでしょう。

 

角質層に十分な水分量が保持できていれば、肌は皮脂を今以上に分泌しようとはしません。水分量と皮脂量のバランスを保って、ベタつきのない清潔な肌を手に入れてください。

 

まとめ

1日でリセットされてしまうベタつき。軽視しがちですが放っておくと清潔感のない人だと印象を与えかねません。

 

なので、普段からのスキンケアで予防や対策を打ち症状を抑えたり軽減させることが非常に重要になります。

 

もしあまりにも気になる、状態が深刻化しているという場合であれば、一度治療を行いの後スキンケアに取り組みましょう。

 

  • 肌がベタつきやすくなる大きな3つの原因

 

肌の水分不足によって皮脂が過剰に分泌される、ホルモンバランスの乱れによって皮脂がさらに分泌される、砂糖や動物性脂肪の多い食べ物は皮脂分泌を増加させる

 

  • 男性肌のベタつきの2つの解消法

 

フォトダイナミックセラピー(PDT)治療で皮脂を抑える、サプリメントで皮脂を抑える

 

  • ベタつき対策にはスキンケア用品がおススメな理由

 

毎日の習慣でケアでできるから手間がかからず効率的、万人ができるベタつき対策

 

  • 男性肌のベタつき対策スキンケア用品を選ぶ際に着目すべきポイント

 

ビタミンC誘導体には皮脂分泌を抑える効果がある、セラミド配合化粧品で水分量と皮脂量のバランスを保つ、スキンケア用品を選ぶ

 

 

スキンケアを習慣化することができれば、いつまで清潔感のあり爽やかな肌を保つことができます。これから夏に向けてよりベタつきやすくなる季節。ぜひ早めの対策を心掛けましょう。