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男性の肌トラブルの原因と解決・予防対策 ~男性肌特有の肌荒れ改善~

2018/04/18

「年中肌が荒れている原因はいったいなんなんだ」

 

肌荒れと一言に言っても、定義の幅が広すぎてピンとこない方も多いのではないでしょうか。男性が肌トラブルのなかでも上位にあげているものが

 

  • シミ
  • しわ
  • たるみ

 

となっていますが、それ以外にも

 

  • ニキビ
  • 乾燥
  • くすみ

 

などがあり、人それぞれ抱えている悩みは様々です。

 

しかし、意外にもこういった肌トラブルの原因は同じことである場合が非常に多いです。その原因を知り、正しい対処を行えば改善へと向かうことができます。今回は幅広い肌トラブルの原因や解決方法について紹介していきます。

 

  • 肌荒れがおきてしまう大きな3つの原因
  • 男性の肌荒れ対策
  • 男性の肌荒れにはスキンケア用品がおススメな理由
  • 男性の肌荒れ対策のスキンケア用品を選ぶ際に着目すべきポイント

 

肌荒れが起きてしまう大きな原因

肌荒れとは、角質層の水分保持能力が低下し水分が奪われ肌が乾燥し、キメが乱れ不快な症状が現れるトラブルのことを言います。

 

その症状は様々。ニキビ(吹き出物)ができたり、かゆみや赤みがでたり、肌のかさつき、ざらつき、など。
 

なんとなく肌のコンディションが悪い、そんなときを「肌荒れが起こっている」と言っていいでしょう。そんなイヤな肌荒れの原因を探ってみましょう。

 

1.肌のバリア機能低下によって乾燥や外的刺激を受けている

 

角質層は外的環境の影響を受けやすく、水分量は様々な要因で低下してしまいます。冬の乾燥している時期や冷暖房の効いた部屋にいると、肌もカサついてくることを実感したこともあるのではないでしょうか。一般的に角質層の水分量が10%以下になると、肌はカサつき、うるおいや柔軟性がなくなり、いわゆる肌荒れの状態になると言われています。
 

角質層の水分蒸散量が多くなるということは、それだけ肌のバリア機能が低下しているということ。肌のバリア機能が低下してしまうと、いつもならば問題のない程度の刺激にも過敏に反応して、痒み、赤みなどの症状がでるようになります。

 

2.ホルモンバランスの乱れによって新陳代謝が低下している

 

肌は生まれ変わる機能を持っています。これは肌の新陳代謝、ターンオーバーによって行われています。ターンオーバーが順調でないと、古い角質層が溜まったり、新しく生まれる角質細胞が未熟な状態となり、保湿力などの機能面が低下することにつながります。そうなると肌のザラつきや乾燥が目立つようになります。また古い角質が溜まることで、肌がくすんで見えてしまいます。
 

ターンオーバーがスムーズに行われていない原因は、ホルモンバランスの乱れが関係しています。新陳代謝の促進には甲状腺ホルモン、成長ホルモン、エストロゲンのバランスが大切と言われています。ストレスを溜めず、健康的な生活を心がけましょう。 

 

3.肥厚した角質と皮脂分泌が原因でニキビが炎症を起こしている

 

ターンオーバーの周期が乱れ角質が肥厚してしまうと、毛穴詰まりを起こしやすくなってしまいます。そうなると毛穴から肌表面に出ることができなくなってしまった皮脂が、肌の常在菌であるアクネ菌の餌となりニキビができるようになります。アクネ菌によって分解された皮脂は遊離脂肪酸へと変化します。この遊離脂肪酸は肌細胞に強い刺激を与える起炎物質のひとつです。

 

炎症を起こしたニキビは赤くなり痛みを感じることもあります。さらにこの状態が化膿し、痛くて痒いという辛い症状になってしまいます。このような状態になってしまうと、クレーターのような跡が残ってしまうことが多いので、気をつけましょう。 

 

男性の肌荒れ対策

思い当たる節がないのに肌が荒れてしまうところが厄介な肌荒れ。肌荒れを解消するにはどのようにしたらいいのでしょうか?

 

生活習慣を見直す

肌のバリア機能が低下してしまう原因のひとつとして、ストレスがあります。ストレスはその他にも体内で活性酸素を発生させ、細胞の炎症や老化を引き起こすと言われています。健康的な肌を保つには、ストレスを溜めないことが一番です。そのストレスには二種類のタイプがあります。

 

■外的要因によるストレス

 

乾燥した空気や喫煙、排気ガス、花粉、紫外線など、日々何気ない生活をしているだけでも外的要因によるストレスを受けています。また間違えたスキンケアやシェービング、マスクをつける、ティッシュで鼻をかむ、などの物理的な刺激も挙げられます。

 

これらは角質層を傷つけ、細胞間脂質などにも影響して肌のバリア機能を低下させる原因となります。

 

■内的要因によるストレス

 

疲労や食生活の乱れ、睡眠不足などの不規則な生活や、人間関係や仕事による精神的な悩みが内的ストレスになります。ストレスが溜まると内臓を刺激して免疫力や肌のバリア機能を低下させます。またホルモンバランスにも影響するので、ターンオーバーが乱れたり、皮脂が過剰に分泌することにもつながります。

 

生活習慣を見直してストレスを溜めないようにすることが一番ですが、すべてを改善することは中々難しいと思います。無理に変えようとすると、それもまたストレスとなってしまいますので、できることからまずは変えていきましょう。

 

身の周りのことを見直してみる

顔を洗ったときや髪を洗ったあとの流し残しが肌に残っているということも、肌荒れの原因となります。特に顔だけを洗うとき、見えない部分に泡は残りやすいです。また髪を洗うとき、コンディショナーは泡立たないので、肌に残っていることがわかりにくいです。特に額が荒れている、という場合はこれらが原因となっていることが多いので、意識しましょう。

 

また枕カバーをこまめに変えるということも重要です。男性の肌は洗顔して約4時間後から皮脂分泌が活発になってきます。夜、就寝している間に分泌した皮脂は枕に付着し、菌が繁殖しやすい環境となっています。それが原因となり肌荒れを起こしている場合もあります。

 

ただこれらを改善しても、その他が原因となって起きている肌荒れには効果が薄いので、肌の清潔を保つための習慣として考えるとよいでしょう。  

 

男性の肌荒れにはスキンケア用品がおススメな理由

肌荒れを治すには生活習慣を見直すことが一番とわかっていても、習慣を変えることは簡単なことではありません。さらに環境に関しては自分ではどうすることもできない部分も多くあります。だからこそ肌荒れ対策にはスキンケア用品を使った方法がおススメです。

 

低下した肌のバリア機能をサポートできる

肌荒れが起こる原因のひとつとして、肌のバリア機能の低下が挙げられます。肌のバリア機能が低下すると、乾燥やターンオーバーの乱れがでてきてしまいます。それでは肌のバリア機能をサポートするためには、どのようなケアをしたらよいのでしょうか。

 

■洗顔でサポートする

 

ターンオーバーが乱れると古い角質が溜まり、放置しておくと毛穴詰まりによるニキビができてしまいます。さらに溜まった角質は、化粧水などのスキンケア用品の浸透を邪魔します。そうならないためにも、正しい洗顔を行って古い角質を落としてあげましょう。

 

ポイントはたっぷりの泡を立て、泡の弾力で優しく洗うこと。泡立てが足りないと手のひらの摩擦が肌への刺激となり、肌荒れの原因となってしまうので気をつけましょう。 

 

■化粧水でサポートする

 

バリア機能が低下していると、肌の水分蒸散量が多くなります。水分量が減ってしまった肌にはたっぷりと化粧水を与えましょう。洗顔後や入浴後には保湿成分がなくなっている状態なので、できるだけ早く保湿ケアをしてください。

 

肌が荒れているときは、保湿は念入りに、化粧水を何回か重ねてつけるのもおススメです。

 

■乳液でサポートする

 

ニキビや吹き出物ができているからといって、乳液を使わないのはNGです。乳液を使わないと肌の水分はどんどん蒸散していき、乾燥してしまった肌は、また肌荒れをおこします。

 

乳液をつけるときもできる限り刺激を与えないように、優しく丁寧に、を忘れずにしましょう。

 

紫外線を防いで肌のバリア機能を守る

 

紫外線を浴びると細胞が紫外線から体を守ろうとして活性酸素が発生します。高い殺菌能力を持つ活性酸素は、体内で必要以上に発生してしまうと細胞にまで悪影響を及ぼします。そうなると肌のうるおいを保つヒアルロン酸やセラミドにまで影響し、肌は乾燥してバリア機能の低下につながります。

 

さらに紫外線が体内に侵入するのを防ごうとして、肌は角質肥厚という状態になり、ゴワつきやザラつきが感じられるようになります。これを防ぐためには日焼け止め効果のあるスキンケア用品を使うことが一番簡単です。

 

紫外線量の多い春から夏にかけてはもちろん、秋や冬も紫外線は降り注いでいるので、一年を通して使う習慣をつけましょう。

 

男性の肌荒れ対策のスキンケア用品を選ぶ際に着目すべきポイント

肌荒れを起こしているとき、どのようなスキンケア用品が肌にとっていいのでしょうか。配合されている成分に注目して、辛い肌荒れから卒業しましょう。

 

肌のバリア機能を高めるために、セラミドに注目

 

セラミドとは角質層にある細胞間脂質の成分のひとつです。細胞と細胞の隙間を埋めている脂質で、水分を蓄えて肌を保湿しています。セラミドは年齢を重ねるごとに減少してしまうため、化粧品でサポートしてあげることによって、肌のバリア機能を高めることにつながります。

 

角質層に効率よく届けるには、低分子化したセラミドが配合されているものがよいでしょう。

 

ヒアルロン酸配合で、乾燥知らずの肌へ

 

ヒアルロン酸の大きな特徴は、その保水力です。1グラムあたり6リットルの水分を抱え込めると言われています。分子が大きく粘性が高いので肌へ浸透させるというよりは、肌表面で乾燥から肌を守るという役割が向いています。

 

水分を抱え込む特性があるので肌のバリア機能が低下した肌でも、水分蒸散量を少なくする効果が期待できます。

 

ビタミンC誘導体は、肌の生まれ変わりをサポート

 

不安定なビタミンCの効果をきちんと肌へ届くようにした、ビタミンC誘導体。ビタミンCはターンオーバーを促進させる効果や、ダメージを受けた細胞の生まれ変わりをサポートします。また炎症を抑える効果もあるので、肌荒れをしている人は積極的に取り入れたいところ。

 

ただビタミンCは刺激の強い成分です。肌が弱っている状態だと配合濃度によってはピリピリと刺激を感じることもあるので、パッチテストをしてから使用しましょう。

 

まとめ

ニキビやくすみといった一見症状が違う肌トラブルの原因や解決方法は別のものかと考えてしまいそうですが、根本的なものは同じです。原因は外的ストレスと内的ストレスで、解決方法は正しいスキンケア用品で正しいスキンケア方法を習慣化させることです。

 

  • 肌荒れがおきてしまう大きな3つの原因:

 

肌のバリア機能低下、ホルモンバランスの乱れ、肥厚した角質と皮脂分泌で炎症

 

  • 男性の肌荒れ対策:

 

生活習慣を見直す、身の周りのことを見直してみる

 

  • 男性の肌荒れにはスキンケア用品がおススメな理由:

 

低下した肌のバリア機能をサポートできる、紫外線を防いで肌のバリア機能を守る

 

  • 男性の肌荒れ対策のスキンケア用品を選ぶ際に着目すべきポイント:

 

セラミド、ヒアルロン酸、ビタミンC誘導体配合化粧品を選ぶ

 

スキンケアを習慣化することができれば、あらゆる肌トラブルを防ぐことができます。まずは基本的な肌トラブルの対策を習慣化していきましょう。