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それぞれの音はつながる。 「和太皷 TAWOO(タヲ)」がつくるもの【後編】(タイトル)

2018/06/09

5月20日浅草・三社祭が最終日の盛り上がりを見せるなか、浅草でもう一つの祭があったこと知っていますか?

みる人を惹きつけて離さない唯一無二の力強い和太皷パフォーマンスに、子どもからお年寄りまで誰もが釘付けになった「タヲリズム」です。「喜びを仕込む」ようにとTAWOO(タヲ)のメンバーによって全て手づくりで創りあげられた「タヲリズム」へ前編に引き続きカタヤマハルカ が潜入してきました!

 

前編はこちら

 

誰でも、いつでも、輝ける。

 

 

会場は浅草公会堂。

14時に開場後すぐに1階から3階まで1000人を超える人であふれます。子どもからお年寄りまでお客さんの層は幅広く、中には日本へ観光に来ていた海外の方まで。これから始まる「タヲリズム」への期待に会場は賑わいます。

 

GOCOOのパフォーマンスは圧巻

 

開演のブザーとともに幕が上がるとそこには「GOCOO」の姿が。

国内外で幅広く活躍する彼らのパフォーマンスは、はじまりから観る人の目を離しません。次はどんな物語が進んでいくのだろうかとGOCOOが魅せる景色にどんどん引き込まれ、40分に及ぶパフォーマンスはまるで嵐のように会場を巻き込み盛り上がりを見せました。

 

興奮はそのままに、祭りのメインである「タヲリズム」へ。

今回はTAWOO(タヲ)だけでなく、横浜、伊勢、上海、ハンブルグと国内外から太皷一家が大集合!ワールドワイドに総勢137人が会場を盛り上げます。

 

小学生から中学生までの「コタヲ」。まだ幼いんでしょうなんて侮ることなかれ。3歳から和太皷を始めて現在6年目のベテラン格までいる彼らのパワーは大人顔負け。

 

前編の体験取材でご一緒させていただいたルーキーズのみなさん。一段とパワーアップした姿とても素敵でした!

 

美しさも兼ね備えた女性の太鼓も必見です。

 

今日まで積み重ねてきたものを一つ一つ確かめるように、でも堂々と和太皷を打つ姿。仲間と顔を合わせ、今この瞬間を楽しむ姿。やりきった後の笑顔や達成感にあふれる表情。全身を使って打ち出された音は会場いっぱいに広がり、ドドンと観る人を足元から揺さぶります。

パフォーマンスはもちろんのこと、時に光る表情に胸を打たれることもありました。

それは、和太皷を打つことを心から楽しみ、仲間とともに乗り越えてきたこれまでの日々が熱い想いとなって伝わってきたからかもしれません。

 

 

また、ここから。


「すべては想いからカタチになっていく」。GOCOO代表そしてTAWOO(タヲ)主宰である淺野さんの冒頭での一言です。太皷で生きていくと決め、TAWOO(タヲ)が始まってから20年。誰も想像することができない道を歩き続け、始まりの地・浅草でまたひとつ大きな節目を迎えることができたからこそ、淺野さんのこの一言にたくさんの想いが込められているように感じました。

 

 

5時間にも及んだ「タヲリズム」。

フィナーレはのぼりやうちわ太皷も加わって、会場をめいっぱいに盛り上げます。お客さんもみんなで一緒に楽しみましょう!と言わんばかりのパフォーマンスに思わず立ち上がる人も。自分も一緒に楽しみたいそんな思いが溢れたからなのかもしれません。

 

フィナーレを終えてすぐ、ロビーにはお客さんを見送るメンバーの姿が。長丁場の演奏を終えた後にも関わらず、しっかりと響く「ありがとうございました!」と明るい声や心なしか安堵した表情、少し誇らしげな背中。そして、笑顔で帰路につくお客さんの姿がありました。

 

和太皷を知ったきっかけも、始めたきっかけも人それぞれ。たとえ年齢やバックグランドが違っても、「和太皷が好き」その想いとそれぞれの音で繋がっていくことができる。

当たり前のようでいて当たり前ではない大切なものをTAWOO(タヲ)から教えてもらったような気がします。

 

TAWOO(タヲ)がつなぐ音の柱はこれからも浅草で続きます。

 

 

 

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この記事を書いた人

カタヤマ ハルカ

好きなものは、旅と写真とコーヒーとあんこ。
人知れずふらりと行く浅草の新しい発見と出会いを、COREZO!ASAKUSAから発信していきます。