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浅草でバリスタの淹れる本場のオーストラリアンコーヒーが味わえる?!【The Farm Cafe】

2018/04/24

 はじめまして。COREZO!ASAKUSA新人ライターのウエダです。

記念すべき取材1本目は、助六夢通り沿いにできた新しいカフェをご紹介します!
(この日カメラの調子が悪く、一部ボケてしまっていますがしっかりレポートします。申し訳ありません…)

 

皆さんは、日本の古き良き下町浅草で、 本場バリスタの淹れるオーストラリアンコーヒーが楽しめるのを知っていますか?

 

メトロや都営線の浅草駅から徒歩5分もかからない助六夢通り。

 

 

この一角に、4月10日にオープンした素敵なオーストラリアンカフェがあります。
 

 

 その名も「The Farm Cafe」。
 

 

 昼の部と夜の部という業態の違うカフェの2つの顔を持っています。雰囲気が良すぎて、昼夜どちらの顔も見たくなってしまいます。
 

 

ドアがなくオープンなカフェ。変に大きすぎるわけではなく、2〜3人のスタッフで回せるくらいの広さ。
 

 

マスターは、回転率の良いカフェをつくりたいとは思っていなく、落ち着いてコーヒーを飲みながらノマドワークをしてもらったり、本を読んだり、落ち着いて過ごしてもらいたいそう。


そんなこといわれたらノマドワーカーラブなウエダは、毎日通ってしまいます。

 

もちろん、無料wi-fi完備です!
 

 

マスターオススメの席はこちら。カウンター席です。座っている方は、我らが編集長(二日酔いver)です。口を開けながら眺めている先に見えるのは…

 

この景色。編集長の席からは、スカイツリーも望めます。助六夢通り側は、自然が豊かで、この季節は新緑が綺麗です。気持ちのいい風も入ってきて、時間を忘れてしまうほど。思わず口を開けてしまうのも納得です。
 

 

さて、実はこのカフェは、ゲストハウス「宴」さんと一体化していて、表側にゲストハウスの入口や換金所があります。
 

 

お店の右側にはゲストハウス宴さんとつながる一室が。
ゲストハウスの宿泊者に、ホテルのラウンジのようにこのカフェを使ってもらい、美味しいコーヒーとともにパソコンなどで作業をしてもらったり、そんな落ち着いた空間を大切にしているとのこと。

 

Sの文字を忘れてしまったのか、小さく描いてあるこの手書き感溢れる看板は、ゲストとのコミュニケーションに繋がっているのだとか。

 

聞けば聞くほど好きになってしまう情報ばかりです…

 

カフェの奥を進むと、換金所の裏口に続いています。そのまま入って、お金を換金することもでき、外国人のお客様には本当に便利。
 

 

夜の浅草担当、#迎え酒レポート のライタータカハシさんに見せたくなるこのお酒たち!業態を変えて夜の部担当しているVAMOS29Cafeでお目にかかれます!

 

焼酎もそろっております…おっとここからはVAMOS29Cafeの管轄。編集長、VAMOS29Cafeの取材早くやりましょう(飲みたい)

 

↑シークレットポイントであるThe Farmの写真。マスターの荒川勝彦さんは、このThe Farmというポイントをこよなく愛すサーファーでもあります。


内装に使用されているものは、オーストラリアからマスター自ら持ってきたこだわりのものばかり。

 

 

一つ一つにこだわっているため、ぜひ「これはどこの写真ですか?」「これは、どこから持ってきたんですか?」と聞いてもらいたいです。
 

 

 どんなメニューがあるのかな?とチラリと白い布の文字を読んでみてびっくり。ぜ、ぜんぶにBeachの文字が。てっきりBLTだとかBurgerとかのフードメニューだと思いきや、シドニーにあるビーチの名前が連なっています。
右側の数字が何かについては、ぜひスタッフさんに尋ねてみてください。
 

 

本物のメニューはこちら。ドリンクもフードもとことんこだわっていて、ハラルフードやビーガン用サラダなども扱っています。まずは、こだわりのエスプレッソと、カフェラテを注文。
 

 

The Farm Cafeで使用しているコーヒー豆は、両国にあるSingle O Japanさんで焙煎されたもの1点のみを使用。現在提供のコーヒー豆は、シングルオリジンを使用しています。

 

「Single Oが不定期にチェックをし、味が落ちた場合は取引終了」といわれるくらい、豆を焙煎し送り届けた後も、コーヒーの品質にこだわっています。


マスターがオーストラリアへ帰った後も、継続的にバリスタがいい味を出し続けないと、取引が終了してしまう厳しい世界…私も定期的に飲みに行こうと思います(何者)

 

 

↑マシーンの奥で真剣な眼差しを送るのは、オーストラリア人のイケメンバリスタ、Neroさんと日本人Tsuyoshiさん。
 

 

カフェの準備で最初にすること、グラインダーで豆の荒さを調節します。気候や湿度で豆の味がすぐ変わるコーヒーを、その日1番の味にするために、測っては捨て、抽出しては捨て、を繰り返します。もちろんクレマやミルクの細部にまでこだわって淹れます。
 

 

調節が終わり、挽きたて淹れたてのカフェラテを持ってきてくださいました。
先に白状しますが、私ウエダ、コーヒーは好きなものの全然詳しくありません。しかし、いただきます!あんだけ素敵なこだわりを言われ、素敵なバリスタが淹れてくれたカフェラテを無駄にするわけないでしょう!

 

ゴク…

 

「あわわわなんて言ったら良いんだろう美味しいだけじゃ言葉軽いよな怖いいいいい」とマスターを目の前にパニックになっていましたが、開き直ってシンプルに浮かんだ言葉を伝えるとすると…

 

コーヒーとミルクがしっかり調和し、柔らかい口当たり。今まで飲んできた液体であるカフェラテと全く違い、ゴクゴク飲むというよりも口から体にすっと馴染むような感覚。

 

本当に、美味しいです。

 

こんな素敵なカフェラテ片手にノマドワークなんて、まずできないだろと言わんばかりの贅沢さ。幸せの一杯。
 

 

お次はみんな大好き二日酔い編集長のための1杯。エスプレッソです。上に浮くクレマ(泡)をしっかり出すのも、朝一の豆の調整のポイントだそう。

 

ゴクッと喉を鳴らす編集長、飲んだ瞬間に目が大きく開きました。

 

「これは、癖になりますね…!僕これ本当に好きです。朝一にクッと1杯これを飲んで、仕事に行きたい。中毒性がありますね。」

 

エスプレッソは好みが分かれるようですが、編集長のハートにはどストライクだったよう。

 

「この味がわかる人は通ですよ。私もオーストラリアでこれを飲みすぎて、胃腸が何度かやられています」とマスター。

 

私も通と言われたいですがコップを見たら編集長が全て飲み干していました。エスプレッソは次回に持ち越し。
 

 

二日酔いから目がくっきり覚めた編集長。コーヒーの後は、フードもぜひいただきたいなあ…ということで、ちゃっかりランチを注文。

 

頼んだのは2種類、The Farm Pancake(ザ ファームパンケーキ) と The Farm Salad(ザ ファームサラダ)。
 

 

ふわふわのパンケーキに甘酸っぱいベリーソースとバナナ、ホイップクリーム。そして、コットンキャンディーがのっています。甘すぎるかと思いきや、ベリーソースの酸味と相性抜群で、パクパク食べれちゃう。大きさもちょうど良いです。
 

 

ケール、キヌア、キュウリ、トマト、アボカド、チーズをオリーブオイルとバルサミコで味付け。それをカリカリのチーズで作った器に乗せて、フォークで崩しながらいただきます。


もともと味が薄めについていて、物足りなくなった時にはバジルソースを。このソース、元のドレッシングの味と喧嘩しないようにつくられていて、かけたらますます美味しくなってしまう魔法のソース!

 

ベジタリアンの方にもおすすめです。
 

 

彼女はゲストハウス宴に泊まりに来ていたシンガポール人の絵描きアーティスト、バイズラさん。


「私はハラルフードしか食べれないので東京でハラルフードのお店を探すのは大変です。宿泊したゲストハウスのすぐ下で、こんなに美味しいサラダを食べれるとは思っていませんでした。コーヒーも本当に美味しかったです。
そして何より、ここで働くスタッフが本当に優しかったです。」と話してくれました。

 

外国人観光客も増えている昨今、こうして温かい接客をしてくれるお店には「次回の旅でもあのカフェにまた行きたい」と思わせる大きな力があります。

 

 

↑オーストラリア人のバリスタNeroさんと、日本人のスタッフMiyuさん。

 

二人とも柔らかい物腰と行き届いたサービス、そしてキラキラした笑顔で対応してくれました。また会いたくなるスタッフさんは、もしかしたらカフェ1番の看板なのかもしれません。
 

 

↑奥の厨房では、スタッフみんなでフードの研究。

「もっとカリッとさせたいんだよなあ」「バターを多くしたいですね」と、全員でメニューの美味しさを上げていきます。

 

「こうしろああしろ、とスタッフに作り方を教えるのは嫌いで。みんなで美味しいと思うものをどんどん極めて、高めて行きたいんです。」と語るマスター。

 

雰囲気もメニューも素敵な「The Farm」。どうやったらこんな素敵な空間ができるのか。一体どんな人がこの細部にまでこだわったオーストラリアンなサーフ系カフェという空間を作り出したのか。

 

その答えは、荒川勝彦さんという、一人のオーストラリアをこよなく愛する男性でした。

 

 

オーストラリアはコーヒーの本場。バリスタの専門学校があり、資格取得のために留学する人も急増しています。
コーヒーをこよなく愛しすぎて胃痛に悩まされるほどの荒川さんは、どんな想いでこの下町浅草にカフェをオープンしたのでしょう。
 

 

荒川さんは群馬県に生まれ、学生時代に調理師免許を取得。青砥にあるレストランバーにて、世界各国の料理やビールと美味しい焼き鳥を提供していました。


もともと海外に行きたかったという夢があり、18年前にオーストラリアへ渡航。当時からお付き合いしていた奥様は何も引き留めることなく「行っておいで」と背中を押してくれたと言います。
 

 

はじめにオーストラリアについた頃、大嫌いだった英語を、永住権取得のためにと一生懸命学びました。裕福な生活はできなかったため、ボロボロのアパートに住みながら、ときには生活保護を受けながら生きていました。

 

必死の思いで永住権を獲得した後も、奥様とお子さんを現地に連れて来るために、まずは収入を得なくてはいけません。近所へのポスティングの仕事や、自分で広告を作成して売り込んだ芝刈り屋さんなど、様々な仕事を経験しました。


そのうちに、様々なご縁があって、日本食のレストラン経営まで行き着くことができ、収入の目処も立ち安定した頃、無事家族をシドニーに連れて来ることができました。
 

 

↑置いてある写真はすべて、シドニー近辺のビーチ。一つ一つが荒川さんの思い出なのです。

 

「飲食店や個人事業で余裕が出てきた2年前の2016年ごろ。
自分の愛してやまないオーストラリアのコーヒー、海外のコーヒー文化を、どうにかして東京、いや日本に広めていきたいと思ったんです。」

 

当時、ブルーボトルコーヒーが清澄白河にオープンしたのが1年前の2015年2月。
時期的にも世間がコーヒーに注目し始め、オリンピックに向け人も集まるシーズンを狙って、いい場所はないかと探し続けていたそうです。

 

そして2年経った2018年3月、後輩であり夜のVAMOS29Cafe店長である小川さんと、ゲストハウス宴オーナーから「浅草に良い場所があるから、カフェをやらないか」というカフェの業務委託提案を受けて緊急帰国。
たった1ヶ月弱で内装から設備やスタッフ確保まですべてを整え、この「The Farm Cafe」は4月10日にオープンすることができました。

 

「いやー、怒涛の1ヶ月でしたね。久しぶりにこんなに長い期間(1ヶ月半)、サーフィンしなかったです。(笑)オープンできて本当に良かった。夢が叶いました。」

 

「でも、まだこれからです。東京オリンピックに向けて、早めにカフェをオープンすることができましたが、軌道に乗ったらもっと展開していきたい。今はそんな新しい夢もできました。」

 

そう語る荒川さんの笑顔には、安堵した様子が見えました。
 

 

インスタ映えなカフェ?

いやいや、そんな生半可なものではありませんでした。

 

メニュー、内装、小物から材料まで、一つ一つに愛と想いの詰まったこのThe Farmというカフェ。

 

正直ウエダ、本当に紹介したくなかったです。
このお店がみんなに知れ渡って、人気で入れなくなっちゃったらどうしよう…そう思って悲しくなります。できれば隠れ家的に、こっそり一人で行きたい贅沢な場所でした。
こんなことを書きながら、早速友人に「良いカフェが浅草にあるんだよ来週行かないかい」とお誘いしております…

 

あっ、アルバイトすれば良いのか!!!!

 

「アルバイト募集してますか?!週1くらいで働きたいんですけど!」
 

 

ついついそんなことも図々しくマスターに言ってしまうウエダでした。

 

みなさま、浅草にお越しの際はぜひ一度、この素敵なカフェでコーヒーに病みつきになってみてください。

 

次回「マスターを追ってオーストラリアへ行っちゃった!(浅草出とるやん!)」の回でお会いしましょう!
(うそです!編集長!次回は夜のVAMOS29CAFE取材しましょう!)

 

ありがとうございました。
 

<店舗情報>
住所:

〒111-0033 東京都台東区花川戸1-3-3

 

営業時間:

火〜金曜日 10時〜15時

土曜・日曜 9時〜15時

月曜日定休日

 

電話番号:

03-5830-8134

Original

この記事を書いた人

ラテン大好きライター ウエダ

ヒトと海と旅が好き。おばあちゃんのもっと前、天明時代からずっと家族で下町暮らし。WEB系の会社で2年お勤め後「世界中の友達の頑張りを発信したい」という想いで、フリーライターへ。
まずは浅草の下町ファミリーの頑張りを発信、応援していきます♪
ブラジル大好き!南米大好き!な25歳です。