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夜の浅草探訪 第2回「この地から、浅草の人と人とを繋げていく。お洒落モダン空間 "WIRED HOTEL"に潜入してみた!」

2018/03/21

どうも、「仕事は酒を飲んでからが本番」人呼んで"ふつかよいのタカハシ"と申す。

 

この名言にもあるように、最近は酒を飲まねば仕事が捗らず、エナジードリンクかのごとく酒を摂取しながらキーボードをシュタタターン!!していたところ、とある噂を耳にした。

 

「浅草で、イケてるスナックが定期開催されている」らしい・・・!

 

そのスナックのママは、ヨーコさん。元々、麻布十番の近くの会社でデザイナーとして勤めていたが、浅草経済新聞立ち上げに伴い蔵前に引っ越した経歴を持つ、大の浅草好きだ。

 

今回は、そんなスナックの開催場所である「WIRED HOTEL」レポートならびに「スナック陽子」レポートをお送りしたいと思う。

 

どんな場所なのかな〜〜〜〜?!レッツ!!ASAKUSA!!!



はいっ!到着〜。
「浅草九倶楽部」の提灯が目印のWIRED HOTELは、花やしきからほど近い距離の、商店街の一角にあるホテルだ。

 

 


内装は和洋折衷テイストで、思わず「ん?ここ海外なの?日本なの?そもそも浅草なの?」と疑ってかかりたくなってしまうほどのお洒落さ
前回の浅草地下街レポートとは大違・・(おっと)であるが、そんな多様性も浅草の醍醐味である。

 

こちらのキュートな女性がヨーコさん。
月1回、第1水曜日にここWIRED HOTELで「スナック陽子」を開催している。

コンセプトは「来た人と来た人を繋げること」。
「酒好き同士って、絶対仲良くなるでしょ。お店をやるならスナックって決めてて、そんな人たちを"出会わせる場"にしたかったんだよね」とにっこり笑う。


▲にっこり、というか大爆笑のヨーコさん。

 


▲今後の目標は、ズバリ「場末のママ」。「ママっぽい服買いたいなぁ。ソバージュで肩パッド入れたりして」

 


ヨーコさんは本当に「繋げ上手」。この日も初対面同士の多くの人々が歓談し、大賑わい。
さながらスタンディングバーのようだった。


 


早速、ヨーコさんにオススメを聞き、1杯目を注文。
「大那(だいな)」をいただく。

家族三世代で営む小さな酒蔵のため、製造本数自体が少ないレアなものだそうだ。シンプルでかっちょいいボトル、アガる〜〜〜〜〜〜!!!!

JALのファーストクラスでも提供された銘柄で、お水かのごとく、すっと入ってくる日本酒は、1杯目に相応しい。"良質な水"というキャッチコピーをつけたくなる。(※違います。酒です。)
 


▲日本酒に合うお通しは毎回変わり、料理長が選ぶとっておき。スナック陽子でしか食べられないので、お見逃しなく。

 


▲お通しが進み、会話も進み、気がつけば日本酒をもはや1合ずつで頼みだすCorezo!Asakusaチーム。さすがの飲兵衛っぷりである。そしてこの表情。

 


▲「石鎚」はさっぱりした飲み口で、ほんのり甘みが口に残る。

 


▲「田中六五」は同じ甘口ながらもコク深い味わい。

 


▲まだまだ止まらない一同。
「木戸泉」はフルーティながらも強い酸味が後を引く、新感覚な日本酒。
また今日も、今まで出会ったことのない味に出会ってしまった・・・!


 


▲酒のメニューは、上から飲みやすい順になっている。


 


「ワインを毎日1年間1瓶飲んでたら、二日酔いにならなくなったの!どうしてもワインが飲みたくて!」と豪語する、チャーミングなヨーコさん。

そんなヨーコさんは、WIRED HOTELの店員さんが「ヨーコさんのお陰でWIRED HOTELが出来たと言っても過言ではないくらい」と語るほど、浅草の人々に愛されている。

 


それはきっと、ヨーコさんが浅草の人々を愛して止まないからなのだと思う。

初めて出会った私にも「あの人紹介したいんだよね!!」とたくさんの人を紹介してくれて、繋いでくれる。そこに、新たな出会いが生まれ、綿々と縁が続いてゆく。

縁を作ってくれる人。繋げてくれる人。
出会ったらどんな人でもイッパツで仲良くなれてしまうヨーコさんに、
是非皆様も会いに行ってほしい。

 


▲浅草〜〜〜〜!楽しい〜〜〜!がちょーん!!

 


さてさて、何やら真剣な表情で空を見つめている編集長はさておき、
WIRED HOTEL探索を目論見ると、何やら目の前にやたら笑顔なおっちゃん登場。



このおっちゃんは、富田興業株式会社の富田常一社長。
浅草で皮革卸業を営み、WIRED HOTELのフロントにある椅子や、階数表示は
全て富田興業のものを使用している。
 


▲座り心地が良く、見た目もスタイリッシュな椅子。編集長「これ欲しいわ〜」
 

WIRED HOTELでは、「物を媒介に、宿泊ゲストと浅草の人とを繋げ、情報が集まる場所を作りたい」という想いから、「浅草や、その近隣の良いもの」を展開している。

例えば、アメニティーのシャンプーは、墨田区の「松山油脂」のもの。
ティッシュペーパーボックスは台東区の「WOODWORK」のものと言った具合だ。
 


▲デザイナー、岡野弥生さんが手がける「新吉原」の巾着。
吉原の文化を表現することをコンセプトに、桶なども展開。



こういったものを展開し、浅草ならではの魅力に触れてもらうきっかけづくりにしたい。
それが、WIRED HOTELが掲げるコンセプトである「ローカルコミュニティホテル」の真意だ。

ホテルに泊まっているけれど、まるで地元に住んでいるような気持ちになれる場所。
「評価が良いから泊まろう」ではなく、「面白いから泊まろう」と思える場所。
そんな場所で深い繋がりができれば、きっと毎日はもっと楽しくなる。

そのための仕掛けの一つとして、WIRED HOTELでは「1MILE GUIDE BOOK」をフロントに展開している。

 


これは、WIRED HOTELのコンセプトに共感し、旅のコンシェルジュとしての役割を果たす50名程度の「アンバサダー」と呼ばれる人々が1MILE=浅草近隣 の情報を紹介するもので、「美味しいシステム=定食」「ツマミは「人情」そんな居酒屋」など、ユニークな紹介文と共に様々な体験をオススメしてくれる。

 


▲1MILE GUIDE BOOKのイラストを手がけているのは、墨絵のアーティストである柏原新平さん。



興味のあるカードを選び、リングで綴じれば世界に一つしかない自分だけのオリジナルのガイドブックが完成するので、「どれを選ぼうかな」なんて探しながら宿泊者同士でコミュニケーションを取るのも、楽しい。

 


浅草の魅力は、「古き」と「新しき」が同居しているところだ。
変わらない伝統は綿々と受け継がれている一方、「新しい文化を創ってゆきたい」と
様々な取り組みを実践する若者達も多い。

WIRED HOTELはそんな浅草を見事に体現している。

「ゆくゆくは、"場所があるメディア"としての役割も果たせたら」と語るのは、フロントマネージャーの三浦剛さん。

オンラインとオフラインの中間地点に立ち、浅草に残る文化や物をきっかけに、
人と人とを繋いでゆく新しい場所、「WIRED HOTEL」。
その取り組みに、今後も目が離せない。


▲完全なる余談だが、散々呑んだくれたあげく、ちゃっかりバーを梯子したCorezo!Asakusa編集部一同であった。
梯子大好きCorezo!Asakusa編集部が24時間飲み通しでお送りする「ハシゴ酒24」お楽しみに。


<WIRED HOTEL information>

住所:
〒111-0032 東京都台東区浅草2−16−2

TEL:
03-5830-7931

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この記事を書いた人

ふつかよいの タカハシです。

ふつかよいのタカハシです。三度の飯より酒を愛しています。
イッセイミヤケの販売員を経てアパレルメーカーの営業職に転職、その後フリーライターに。
COREZO!ASAKUSAを通し、ディープな浅草の魅力を発信していければと思います。
Twitter:f_y_takahashi