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スティーブ・ジョブズのスピーチからわかる!人に伝える5つのポイント

2018/05/28

ビジネスマンたるもの、人前でプレゼンをする機会は多々あります。

「これだ!」と自信を持てる内容でスピーチをしても、思ったほどの反応を得られなかった経験がある方も多いのではないでしょうか?

 

もしかしたら、伝え方を間違えているかも知れません。

伝え方を誤れば、せっかくの良い内容も聴衆には伝わりません。

 

スピーチの伝え方を知るには、スピーチのスペシャリストから。

 

今回は「iPhone」を作り出し、世界に衝撃を与えたスティーブ・ジョブスさんのスピーチを参考に、姿勢やジェスチャーのポイントを説明します。

 

スピーチやプレゼンで必要な5つの要素

1、「シンプルに簡潔に」不要なものは徹底的に排除
2、話の流れを丁寧に作り込む
3、信念を持つ
4、不測の事態はほぼ必ず起こる
5、ジェスチャーは感情や信念に応じて

 

【ジョブズのプレゼンポイント①】「シンプルに簡潔に」不要なものは徹底的に排除

伝えたいことが多すぎるあまり、スピーチ内容にアレもこれも加えてしまいがち。しかし、それでは情報が多すぎて、本質が見えなくなってしまいます。

伝えたいことほど、シンプルで簡潔にしなければなりません。

 

iPhone発表のスティーブ・ジョブズさんのスピーチを見る

>>https://youtu.be/4wtcy4mJrvE

 

 

スティーブ・ジョブズさんのスピーチでは、スライドがよく使われます。

そのスライドは1ビジュアル、1メッセージを基本として作られており、スティーブ・ジョブズさんがいかに無駄を削ぎ落とし、聴衆へ伝えていたのかがわかります。

 

コピーライティングの能力も求められるため、最初から印象的な言葉を残すのは難しいですが、まずは聴衆に伝えたいことはなんなのかを把握し、不要なものは徹底的に排除するよう心がけましょう。

 

・ポイントのまとめ
①    アレもこれも詰めすぎない
②    スライドでも最小限の情報量で
③    まずは不要なものを削除することから始める

 

【ジョブズのプレゼンポイント②】話の流れを丁寧に作り込む

話は『起承転結』の流れに沿って組み立てるのが基本です。

スティーブ・ジョブズさんのスピーチでも、それは同じです。

 

ただ、スティーブ・ジョブズさんは、この基本的な話の流れを細かい部分まで丁寧に作り込んでいます。

 

 

iPhone発表のスティーブ・ジョブズさんのスピーチを見る

>>https://youtu.be/4wtcy4mJrvE

 

 

iPhoneのプレゼンテーションを参考に説明すると、まず『起』の部分では期待感を煽るようにしています。

 

たとえば『2年半、この日を待ち続けた』と最初に言い、確信には触れないが聴衆が食いつきたくなるような言葉を使っています。

 

そして、『承』では期待感を煽りつつ、Appleがこれまでどの様な革命をおこなってきたのか説明し、これから何に革命を起こすのかを『革命的な3つの製品』と数字を添えながら紹介。

聴衆が話に着いていきやすいよう道順を作っています。

 

『転』ではついにiPhoneの発表。

ここでポイントなのは『承』で『革命的な3つの製品』という説明をフリに使い、その3つの製品を全て1つにまとめた『iPhone』をサプライズで発表した点です。

 

スピーチの核心部分に触れつつ、聴衆を『アッ』と驚かせるよう組み立てているのです。

最後に、iPhoneの説明と具体的なメリットを解説し購買欲を駆り立てて、『結』に結び付けています。

 

このように、スティーブ・ジョブズさんのスピーチでは、話の基本的な流れを元にして、聴衆を引きつけるため丁寧に作り込んでいます。

 

あなたのスピーチもこれらを意識すれば、今よりもグッと聴衆が引き込まれるようなものになるかも知れません。

 

・ポイントのまとめ
①    まずは起承転結を考える
②    さらに起承転結の中も丁寧に作り込む
③    スティーブ・ジョブズさんの話の流れを参考にしてみる

 

【ジョブズのプレゼンポイント③】信念を持つ

『信念を持つ』とは、非常に感覚的ではありますがスピーチをする上で、特に重要なポイントです。たとえば、あなたはスピーチ者も興味がなさそうなプレゼンを最後まで聴きたいと思いますか?

 

i Pod発表のスティーブ・ジョブズさんのスピーチを見る

https://www.youtube.com/watch?v=6rfvr-LcY-w

 

 

 

信念とはスピーチをしている本人の感情を表現し、聴衆の興味を引きつけるには必要不可欠。

表現方法などはスティーブ・ジョブズを真似していたとしても、スピーチをしている本人に信念がなければ、人の心を揺さぶるのは難しいです。

 

スティーブ・ジョブズ氏のスピーチでも、印象的な言葉やジェスチャーは全て『iPhoneで世界を変えたい』という信念があったから生まれたもの。

 

その信念を軸に、どんな世界観を魅せるのか、理念はなんなのか、ビジョンはなんなのか、聴衆たちにどう伝えるのかが構築されていくのです。

 

そして、信念とは「なぜこのプレゼンテーションをやるのか?」という問いの中に存在します。

もし、この問いを自問し肯定的な答えが見つからない場合、信念を見つけ出すためにもう一度プレゼンテーションを練り直しましょう。

 

信念を持つことができれば、あなたの言葉やジェスチャーに眠る魅力を最大限にまで引き出し、聴衆の感情を大きく揺さぶるスピーチができるかも知れません。

 

・ポイントのまとめ
①    信念を持つとスピーチに注目されやすい
②    スティーブ・ジョブズさんにスピーチには信念があった
③    まずはなぜプレゼンテーションをするのか考えよう

 

【ジョブズのプレゼンポイント④】不測の事態は必ず起こる

たとえ入念にスピーチを練っていても、本番中にはほぼ必ず不測の事態は起こると思っておいたほうが良いでしょう。

 

そして、不測の事態を想定していなければ、1つのトラブルのせいで全ての歯車が狂ってしまうかも知れません。

 

i Phone4発表のスティーブ・ジョブズさんのスピーチを見る

>>https://www.youtube.com/watch?v=z__jxoczNWc

 

スティーブ・ジョブズも『iPhone 4』のプレゼンで大きなトラブルに見舞われています。

iPhone 4をWi-Fiに接続する際、同時接続による通信環境の悪化でWi-Fiに接続できなかったのです。

 

重要な場面でのこのトラブル。普通なら狼狽えてしまいますが、スティーブ・ジョブズはジョークを混じえながら接続を控えるよう聴衆を説得しました。

 

無事Wi-Fiに接続できプレゼンテーションを再開。その機転とユーモアから聴衆から拍手を受ける結果となりました。

 

このような不測の事態を切り抜けるのに大事なのは、入念なプレゼンの準備です。

プレゼンでいっぱいいっぱいになってしまっては、不測の事態に対応しきれません。なので、入念な準備と練習を重ね、気持ちに余裕を残しておきましょう。

 

予想ができないことなので、完璧に対策を立てるのは至難の技ですが、不測の事態は起こるであろうという姿勢でいることが大切です。

 

・ポイントのまとめ
①    不測の事態はほぼ必ず起こる
②    スティーブ・ジョブズさんも過去に不測の事態に見舞われた
③    入念な準備と練習を重ねて余裕を作っとく

 

【ジョブズのプレゼンポイント⑤】ジェスチャーは感情や信念に応じて

ジェスチャーとは相手に自分の存在を認識してもらうのに重要な行為です。棒立ちのスピーチでは、スピーチ者の存在が薄れていき、スピーチ者の感情や信念などが聴衆に伝わらなくなってしまいます。

 

i Pod nano発表のスティーブ・ジョブズさんのスピーチを見る

>>https://www.youtube.com/watch?v=7GRv-kv5XEg

 

スティーブ・ジョブズさんのスピーチを見てみると、よく動き存在感を示しています。そのおかげで、スティーブ・ジョブズさんが抱いている感情や信念をジェスチャーなどを通じて感じ取ることができます。

 

ただ、1つ注意が必要なのが『不自然に大きなジェスチャーは逆効果』という点です。

意識的に大きくすればするほど、ジェスチャーに聴衆は不自然さを感じてしまいます。

 

スティーブ・ジョブズさんも、不自然に大胆なジェスチャーはしていません。

その信念や感情に合わせてジェスチャーをしています。

 

なので、スピーチをする時はわざとらしくジェスチャーは入れず、そのまま感情や信念に応じて動くようにしましょう。

 

・ポイントのまとめ
①    ジェスチャーは感情に合わせて
②    不自然なジェスチャーは逆効果
③    わざとらしくではなく感情や信念に応じて

 

スティーブ・ジョブズに関するオススメの1冊!

『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』は、プレゼンテーションに関する著作を多く執筆している『カーマイン・ガロ』が書いた1冊です。

 

スティーブ・ジョブズさんのスピーチがなぜ魅力的なのか、そして熱狂されるのかを伝説のスピーチを元に解き明かしています。

 

そして、この記事では紹介しきれなかった『名文句』、『魅力的なスライド』、『演出』の数々を紹介。

より深くスティーブ・ジョブズさんのプレゼン術を理解できる1冊となっています。

 

今回、この本をオススメする理由は以下の3つです。

理由① 記事では紹介しきれなかったスピーチ術を紹介している
理由② スティーブ・ジョブズさんのプレゼンの法則を深く分析している
理由③ スティーブ・ジョブズさんの技を名文句などを用いて解説している

 

スティーブ・ジョブスさんのスピーチのプレゼン術を盗みたいのなら、ぜひ読んでいただきたいです。

 

『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』では、外村仁さんが解説を務めています。

 

外村仁さんは戦略コンサルティング会社を経て、アップル社でマーケティングも担当。スティーブ・ジョブスさんにも仕えており、スティーブ・ジョブスさんのプレゼンなどを影で支えてきた人物の1人でもあります。

現在はメモアプリの『エバーノート日本法人』の会長も務めている方でもあるため、ビジネス目線での解説で、より深くスティーブ・ジョブスさんのスピーチを理解できるでしょう。


また『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』は、以下のような悩みや問題を抱えている人の助けになる本出す。

おススメの人の特徴① プレゼンをしても誰も関心を持って聞いてくれない
おススメの人の特徴② 企画がなかなか通らない
おススメの人の特徴③ もっと魅力的なプレゼンをしたいが方法がわからない

 

1つでも当てはまる部分があるのなら、1度『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』を手に取ってはいかがでしょうか?

 

まとめ

スティーブ・ジョブズさんのスピーチを元に、今回紹介したポイントは以下の通りです。

 

・言葉はシンプルで簡潔に
・話しの流れを丁寧に作り聴衆を惹きつける
・信念を持つ
・不測の事態は起こる
・ジェスチャーは感情と信念に従って

 

これらを意識することでスピーチの質はグッと上がるでしょう。

 

ただ、最初からスティーブ・ジョブズさんのように完璧にこなすのは難しいです。

まずは少しずつ吸収し、スピーチに活かしていきましょう。