メールでやりとりすることが多い昨今ですが、結局は実際に対面した時の印象が大事ですよね。
「メールではしっかりしていたのに、会ってみたらなんだか頼りなく見えるな…。」
なんて、誰しも思われたくないはずです。
対面上でも良い印象を相手に与えるためには、「見た目」が重要とされています。
人間の第一印象は初めて会った時の3~5秒で決まり、またその情報のほとんどが「視覚情報」から得ている、とアメリカUCLA大学の心理学者/アルバート・メラビアンは提唱しています。(メラビアンの法則)
また社会人になると、ファッションや身だしなみだけではなく普段の姿勢や話すしぐさ(ジェスチャー)も重要なポイントとなりますね。
挨拶回りや大事な営業先でより良い印象を相手に与えるために、今回はビジネスマンに読んで欲しい「姿勢、ジェスチャーに関連するビジネス書」のおすすめ5選を紹介します。
①『なぜ、ビジネスエリートには、猫背の人がいないのか?』
②『「見かけ」が仕事を決める!』
③『3秒で心をつかみ10分で信頼させる 聞き方・話し方』
④『超「姿勢」力』
⑤『やっぱり見た目が9割』
①なぜ、ビジネスエリートには、猫背の人がいないのか?
日本人の7割が悩んでいるともいわれる「猫背」。
実は猫背であることは、見た目の問題だけでなく、仕事の成果や健康、はたまたダイエットや会社の出世にも影響を及ぼすとはらんでいるのです。
確かにビジネスエリートと言われる会社の人を見ると、すごく姿勢が良いですよね。
ではなぜ、一般の日本人は猫背になりやすいのでしょうか。また、一流の人たちはなぜ猫背ではないのでしょうか。
本書では 、延べ10万人以上の背中を治してきた柔道整復師である著者が、猫背のメカニズム、問題点を説き、改善策を提示していきます。
著者:澤田大筰
巣鴨総合治療院・整骨院グループ総院長、了徳寺大学健康科学部講師(非常勤)。
スポーツ界、経済界、政界、芸能界に多くの患者を持ち、これまでに旋術した人数は延べ10万人を超える。
なぜこの本をお勧めしたいのか?
理由① 柔道整復師のプロが教える猫背の知識は必見
延べ10万人以上を治療してきたから分かること、得た知識には説得力があります。
ただのデータ分析ではない本当の猫背の問題点、改善の仕方を図解で分かりやすく教えてくれるのは、本書だからこそ。
理由② ビジネスシーンでの例えが秀逸
タイトルに「ビジネスエリート」とついているだけに、様々な例えにビジネスシーンを用いています。
プレゼンが上手い人の姿勢の特徴、自律神経と仕事の関係性等、思わず見入ってしまう内容です。
理由③ プロアスリートの世界を知れる
本書には何人かプロアスリートのエピソードがでてきます。
プロアスリートから見るビジネスパーソンとは何か。
普段なら知ることのできないことを知ることができます。
この本はこんな悩みや問題を抱えている人へお勧め!
① 営業・商談でのスキルアップを目指したい人
営業も商談も相手からの印象は大事ですよね。
猫背の知識を頭に入れつつ、実際にビジネスやスポーツで第一線で活躍している人たちのノウハウを本書で得れば、仕事でのスキルアップは間違いなし。
必然的に相手からの印象も良くなります。
② 筋トレが長く続かない人
猫背を改善したいけど辛い筋トレは嫌だ。
そんな人でもちゃんと正しい姿勢を手に入れるために、日々の生活に取り入れやすいエクササイズが紹介されています。
図解もついているので誰でも簡単に、生活しながら猫背改善が期待できます。
③ 自己意識を高めたい人
経営者、政治家、野球選手、ゴルファー、芸能人、福島原発の職員等いろいろな方を診てきた著者が語るエピソードは、きっと良い刺激になるはず。
一流の人が行っている習慣も話にでてくるので、良いところは真似して、仕事に活かしていきましょう。
②「見かけ」が仕事を決める!
人はまず何を基準に他人を判断するのでしょうか。
相手の外見、身に着けているもの、表情、仕草。
大きく共通して言えるのは全て「見かけ」で判断できるということ。
相手に対してどのような格好・しぐさで接すると好印象に繋がるのか、一度覚えてしまえば全てをビジネスに活かすことが出来ます。
外見力=仕事のスキル。
スーツの着こなしや立ち振る舞い、表情、姿勢、動作等、ビジネスシーンで使える幅広いジャンルの「外見力」の秘密を、イメージコンサルタントの大森ひとみが解き明かします。
著者:大森ひとみ
国際イメージコンサルタント。外見力コーチ。人材教育およびイメージコンサルティングを専門とする株式会社大森メソッドの代表取締役社長兼CEO。
2010年、イメージコンサルタントの世界最大組織、AICI国際イメージコンサルタント協会(本部アメリカ)にて、アジア人初のインターナショナルボードに就任。2011年には、日本人としてはじめてAICIの最高位CIM=イメージマスターの称号を与えられ、イメージコンサルティング界を代表する「世界の9人」となる。
なぜこの本をお勧めしたいのか?
理由① イメージコンサルティングから説く「ビジネス」が面白い
実際にセミナーも展開している著者が語る「ビジネス」はセルフマネジメントの極意。
いかにスマートに仕事の成果を勝ち取るのか、他にはない着眼点です。
理由② 身だしなみのマニュアルとして使える
似合うスーツの色、柄、ネクタイ、正しいサイズ感。こんなのどこも教えてくれないですよね。
今更人に聞けない当たり前の事がちゃんと載っているため、とても勉強になります。
理由③ イメージしやすい本の作り
ほぼ全ページがオールカラーで写真もイラストも豊富。
一般類書に比べイメージしやすく、抵抗なく一読できます。
この本はこんな悩みや問題を抱えている人へお勧め!
① ビジネスファッションに疎い人
就活生に新社会人、長年仕事をしている人でも、ビジネスファッションについて勉強している人は少ないのではないでしょうか。
印象を操作する外見力の1つ「身だしなみ」。
そんな身だしなみのマニュアルとして、オススメできる1冊です。
② 本を読むのが苦手な人
ほぼ全ページがオールカラーのビジネス書は中々ないと思われます。
普段本を読まない人でも、自分の興味がある分野から読んでみてはいかがでしょうか。
イラストや写真も多いので、それだけでも外見力を学ぶことができます。
③ イメージコンサルティングに興味がある人
イメージコンサルティング界を代表する「世界の9人」に選ばれた著者のノウハウが詰まった本書。
講演やセミナーに行きたいけど行けない。セルフマネジメントに興味がある。
そんな方は特に、一読するだけでも得られるものが多いと思います。
③3秒で心をつかみ10分で信頼させる 聞き方・話し方
初めて会う人と雑談するのが苦手。何を話せばいいのか分からない。
本書では多くの人が苦手とする「初対面」のシーンですぐ活用できるテクニックから、コミュニケーションスキルの最重要ポイントである「聞く力」の磨き方、会話を上手に回しながら自分が言いたいことを伝える「話す力」の磨き方まで、50のコツを紹介していきます。
そして何よりも注目すべきポイントは、夕方の報道番組「news every.」でニュースの解説をしている、あの「小西美穂」さんが著者だということ。
1700人の各界のエキスパートと対談して得た「相手の心をひらく会話術」。
ビジネスシーンに活かせることばかりです。
著者:小西美穂
日本テレビ解説委員・キャスター。
『NEWSリアルタイム』『ズームイン! ! サタデー』『深層NEWS』『news every.』などに出演。現場で取材し、スタジオで自分の言葉で伝える“記者キャスター"として活躍。
のべ1700人超のインタビュー実績を持つ。
なぜこの本をお勧めしたいのか?
理由① 1700人超のインタビューから得た会話術がすごい
初対面のゲストでも限られた時間の中でコミュニケーションをとり、ゲストの言いたいことや本音・魅力を引き出すことが求められてきた著者。そんな著者が試行錯誤しながら身につけていった会話術。貴重すぎる書物です。
理由② 共感しやすい例えが多く、頭に入りやすい
営業や取引先の挨拶時、名刺交換のあとに何を話したら良いのか悩むことはありませんか?
どうしたら印象に残る自己紹介ができるのか、どうしたら相手がもっと話を続けたくなるような相づちをうてるのか、共感しやすい例えなので自然と文章が頭に入ってきます。
理由③ 今すぐ実践したくなるコツばかり
どんな場面でどのテクニックを使えばいいのか細かく教えてくれます。
抽象的なのではなく具体的な助言。
だれでも実践できるコツばかりです。
この本はこんな悩みや問題を抱えている人へお勧め!
① 異性問わず好感度を上げたい人
聞き上手は女性にモテます。部下に慕われます。人間関係が友好になります。
「聞く力」を本書で磨いて、老若男女からの好感度を上げていきましょう。
② 沈黙が苦手な人
仕事で対面する相手と沈黙が続くのが好きな人はいないはず。
特に初対面同士だと何を話せばいいのか分からなくなり、沈黙が起きやすいですよね。
相手の心を3秒でつかむには。話す力を磨くには。この本で学べることはきっと、あなたの助けになるはずです。
③ トークスキルを上げたい人
たくさん話ができて、たくさん自分をアピールできる人に越したことはないですよね。
でも、ただやみくもに話をすればいいわけではありません。
著者が説く「相手の心をひらく会話術」を参考にすれば、あなたのトークスキルは更に上がることでしょう。
④超「姿勢」力
タイトルと外見だけを見ると、よくあるビジネス書の自己啓発的内容かな?という印象を受けがちですが、本書は違います。ブレない心と体を手に入れるための「姿勢矯正プログラム本」です。
悪い姿勢が引き起こす体や意識の変化を説きつつ、姿勢強制の具体的アプローチを紹介。
本書で紹介するプログラムは東京・千駄ヶ谷の疲労回復用ジム「ZERO GYM」で実際に行われているトレーニングなので効果は絶大。なんとたった4週間で正しい姿勢、堂々とした見た目が手に入れられるというのです。
よくある「筋トレ」ではなく「あるべき状態に戻す」本書の姿勢矯正プログラムを活用し、仕事で最高のパフォーマンスを発揮させましょう。
著者:重森健太
関西福祉科学大学教授、博士(リハビリテーション科学)。
日本早期認知症学会理事、総合理学療法研究会理事、N P O 法人ハタラク支援協会理事、 NPO法人播磨オレンジパートナー顧問、重森脳トレーニング研究所所長などの役職でも活躍。
なぜこの本をお勧めしたいのか?
理由① ZEROGYMで実際に行われているトレーニング
ビジネスパーソンのための疲労回復専用ジム。ZEROGYMの独自メソッドが現地に行かなくても受けられる超お得な本書。
脳疲労と身体疲労にアプローチする「最高の脱力」を体感しながら、姿勢を矯正することができます。
理由② ただ姿勢を改善するだけでなく、しっかりビジネスを説いている
姿勢矯正プログラムが淡々と記載されているのではなく、姿勢を矯正することで仕事力にどう影響をもたらすのかが説いてあります。
ビジネス書であり姿勢矯正プログラム本でもある珍しい種類の本です。
理由③ 雑誌感覚で読みやすい
とにかく読みやすいです。これに尽きます。
カラー×写真×文字量 のバランスが程よく、雑誌感覚で読むことができます。
この本はこんな悩みや問題を抱えている人へお勧め!
① 体を動かすのに抵抗がある人
姿勢を改善していくメリットや方法を分かりやすく解説。さらに、仕事力を上げる方法も紹介されていたりと、運動が苦手な人、最近体を動かしてない人でも姿勢矯正ができるよう、気持ちの面から抵抗なく取り組める工夫が施されています。
気持ちを整えてから、自分のペースで少しづつ体を動かしていきましょう。
② 活力を得たい人
体を動かすと自然と血流はよくなり、心身共に活性化されます。
最近活力を感じない。ヤル気が起きない。そんな方にオススメできる1冊です。
活力を得て仕事に精を出しましょう。
③ いびきをかく人
一見関係なく思われる「いびき」ですが、本書で紹介しているプログラムは呼吸法も関係しているのでいびきの改善が期待されます。
しっかり呼吸ができないと疲労も取れにくいと言われているので、姿勢矯正を始めて正しい呼吸法でいびきを改善し、疲労が溜まりにくい身体を目指していきたいですね。
⑤やっぱり見た目が9割
人間の第一印象を決める見た目。
目が輝いている人とそうでない人、オーラのある人とない人はどこが違うのか。面接や人間関係で真に必要な能力はなにか。
本書が投げるメッセージは、見た目が9割だから見た目を磨け!というものではなく、見た目によって人の印象は大きく左右されるので、それを理解した上で行動することが大切なのではないか。というもの。
ミリオンセラー「人は見た目が9割」に続く第2弾で、さらにあらゆるジャンルを題材に「非言語コミュニケーション」の本質、威力、面白さを論じた1冊です。
著者:竹内一郎
劇作家・演出家。博士(比較社会文化、九大)。
さいふうめい名義で『哲也 雀聖と呼ばれた男』の原案を担当。著書に『手塚治虫=ストーリー漫画の起源』(サントリー学芸賞受賞)、『人は見た目が9割』等。
なぜこの本をお勧めしたいのか?
理由① ミリオンセラーになった作品には魅力がある
前作「人は見た目が9割」はミリオンセラーという偉業を達成しました。
ミリオンセラーになった作品には必ず理由があります。人を惹きつけるタイトルや内容、文の構成。そんなヒット作の第2弾の本書を読むことにより、ヒット作が生まれたヒントやルーツを読み解くことができるかもしれません。良い作品は読んで吸収しましょう。
理由② 講習会の内容がまとめられている
著者の講演会で話されていること。また、前作がミリオンセラーを達成してからの講演の様子の変化なども記述されています。
他にも仕事での漫画や映画、演出の話や雑学など、最後まで飽きずに読みきれます。
理由③ 見た目=非言語情報 の分析が面白い
非言語から成り立つ7つの情報。①外見②動き③表情④声⑤空間⑥接触⑦色と匂い、から説くコミュニケーションの本質は、自分自身と比較しながら学ぶことができます。
相手に不快だと思われる行動や仕草をしていないか、見た目の分析と共に自己を見つめ直すきっかけを与えてくれる本です。
この本はこんな悩みや問題を抱えている人へお勧め!
① 自分を好きになれない人
自分を好きになれない人はコンプレックスがあったり、他人の評価を気にしていたりと、様々な悩みがあると思います。
本書の強いメッセージとして、見た目が9割だから見た目だけを大事にするのではなく、理解した上での行動を大切にして欲しい。と感じ取れるところがあります。
この本を通して、見た目だけじゃない何かを見つけ、少しずつ自分を受け入れられたら。と思います。
② 面接やプレゼンが苦手な人
非言語情報の分析や見た目、日本人的な感覚などからコミュニケーションや印象の受け方を説いているため、一般的な面接本などよりも深い内容となっています。
そのため、自分をアピールするのが苦手な人は、まず自分はどうなりたいのかを考え本書を読むと、答えに近いものが得れると思います。
③ 辞められない癖がある人
貧乏ゆすりやため息、エンターキーを無駄に大きな音で叩いてしまうなど、気付いたらやってしまう癖ってありますよね。
でもそれは周りの人に不快感を与えている行動かもしれません。
自分と向き合わせてくれるこの本を読むことによって、癖に対する意識が変わっていくかもしれません。
まとめ
見た目が人間の全てではないですが、姿勢が良い人と猫背な人とでは、第一印象は大きく変わりますよね。
社会人になると、様々な方と対面する機会は増え、貴重な時間でどう印象を残せるかが重要になってきます。
今回ご紹介した「姿勢、ジェスチャーに関連するビジネス書」を1つのきっかけとし、今後様々なビジネスシーンで活用してもらえたら幸いです。